第43章 その前夜

サッチーナとロッコが話し合っている。

だいじょうぶですか?
「ありがとう、ロッコ、もう大丈夫よ。その星のことは文献で読んだわ、でも見えたり見えなかったりという当時の表現が今ひとつ科学的ではないことが、その研究を遅らせたのかもしれない。
本当に信じられない、、でもその星と考えれば大半の疑問は解決する。いままで天文学で謎とされている星の突然の小爆発も説明のつくことになりそうね」
でもそれでも一度も誰一人として観測したものがいないなんて肉眼でも微かに見えてるはずでしょ。
「これは私たちの学問では、理解出来ない意図的な何かを感じるわ、、、」
どういうこと、、ですか。
「偶然でも、突発的なことでもない、、あるいは彗星の様に止むおえない事情で落ちてくる訳でもないでしょ」
あ、そうか、、でもどんなこと? 例えば?
「地球を破壊したい理由? 考えられない、そんなこと。でも見方を変えれば、いくらでもあるともいえるけど、、。
地球は宇宙になんの貢献もしていないし」
こうけんて、しなくてはいけないこと?
「人の場合この地球で生まれた以上多種多様な環境、たくさんの人たちと関わりを持っていきていくの。人だけではない。ほかの動物達とも、人は永い間その共生をめざしてたくさんの考え方、」
しそう?
「、、そう思想も、、それでも人同士、時に対立したり、動物たちを絶滅においやったり、もともとあった自然を破壊してきた。
それでも、何とかよりよい共生をと考える人達がいて素晴らしい知恵を生んだの、文化という、、。だから人は分からないことにぶつかると文化の中で知恵を借りて解決してきたの、、
でも今回の様に舞台が宇宙となると、まるでダメ、地球は内部のことで精一杯。とても地球外との関わりを持つことはなかったの、分かるでしょ!? ましてや、貢献なんて、、」
でも宇宙に行ってるでしょ?
「それは、研究対象としてはこれほど魅力的な所はないし、、」
地球のロケットもいっぱい行ってるよ、宇宙に。
「そう、でも限られた所まで、、人類は当分、太陽系の中のごく一部を実際見に行ける様になったけれど、それは多分宇宙の1%程度にもみたないかもしれない」
1%?、10%の間違いじゃなくて?
「ええ、だから私は、宇宙の何者か、つまりX星が地球を狙って攻撃してくる理由が読めない。貢献もしていない代わりに関わりもない、、その星の心が読めないの、」

ロッコはid星のことを思い描いてました。
もう、ロッコの中では地球に近づく謎の惑星をキャッチしていました。
しかしなんの危険をも予告させることを感じていませんでした。
どういうことだろう!?
id星のことは、はっきり確証を持った所で話そうと、ロッコは考えていました。

何かが起こっているはずだ、。必ず、、なにかが、、