第42章 緊急発表

「もう限界だ! 刻々と迫る危機を目前として、これをこのままにしておくことは出来ない」
「発表しよう。緊急記者会見だ、、」
「その前に各国と連絡とった方が、、、」
「いや、必ず漏れる。妙な形で、、そのときわれわれが何を言おうが世界は既に大混乱の状態にあるとおもう。まさに人々は、勝手な地球崩壊のシナリオへと突き進んでいるに違いない。しかし今の段階で、発表出来る様なことはなにもないし、まだ推論に過ぎない。
が、この難敵の様子はただ事じゃない。残り8ヶ月と僅かになっていまだにその痕跡すら捉えていない。SF映画だってコトの起きる1年前にはかなりの情報が集められ、パニックになった人々を描いている段階だというのに、、、。
それでサッチーナがある結論を想定した。信じられないことだが、、、、」
さっ、と、夫人を促した。

徹夜が続いて多少やつれた雰囲気の夫人は堅い口を開いてこう述べた。
「みなさん、にわかには信じられないでしょうが、いまから8ヶ月後ある惑星が地球と正面衝突しようとしています」
“えええっえ!!!”
「この惑星は、意志を持っています」
「意志!? どういうこと? 言葉を話すとか?、、、つまり自分の意志で衝突する、、いや、ぶつかってくるということ? それはいくらサッチーナさんのお話でも、、、だいち意志を持ってる惑星なんて、、、」

どの位の時間が過ぎただろうか、サッチーナは自分の口から、どうしても荒唐無稽な言葉が次から次へと出て行くのが信じられなかった。まるでSFアニメを子ども達に語って聞かせている様な心境だった。
物体を観測するにはいたっていない。世界中どこの天文台もその報告を受けていない。でもサッチーナは、万有引力の法則から地球に近づく物体“X”が仮にあるとした場合、その間に生じる引力は、それぞれの質量の積に比例するという定義からUSC(ウルトラスーパーコンピューター)に地球から1万キロ圏内で遭遇する物体総てにおいての計算をプログラミングしていた。
その結果、驚くべき事実を掴んでいた。地球物理学では考えられないことだった。それは、ほぼ毎日地球に近づき直ぐに去っていく物体“X”の存在である。
ヒカリの数万倍のスピードで動いていた。コンピューター上はやっとその事実を確認したが、この観測不能の惑星“X”の存在はサッチーナを呆然自失とさせやがて、不安と恐怖に体中が堅く締め付けられ目の前にシャッターが突然下りたかの様に真っ暗に、、、ここまでは憶えていたが後の記憶はない。
サッチーナが倒れた。

このことをふまえて緊急に討議され、意見は集約し、全員一致でV.R.Vとして全世界に発表することになりました。
その日を今度の土曜日12時とした。そしてついに、、、