第38章 ロッコとX星 探求の果てに

やはり宇宙で何事かが起きるに違いない。それに大きく係わるであろう惑星X。ロッコはX星を特定すべくあらゆる角度から調査、研究に余念がありません。
あの日、月を横切った謎の天体X。その後まったく姿を見つけた者はいません。学者たちの中には「ありもしないことを、あおって社会に混乱をあたえてる」と、ロッコを批判する勢力も現れて、それを支持する国が日に日に増え危機感の持ち方が国によって随分違う様相を呈してきました。

地球がひとつになってこの危機に立ち向かっていかなければいけないのに、、、。

ロッコは焦る気持を抑えながら今日も、公立国際図書館から毎日届くたくさんの資料に、片っ端から目を通していました。
あぁ、、!?
17世紀に書かれたフランスの天文学者の論文に目が止まった。
“アンドロメダ星雲で爆発か!?”
1716年に巨大彗星がアンドロメダ星雲に突っ込み衝突した模様、、
星雲の中で凄まじい衝撃音が響き渡り、ひとつの星が軌道を外れた。
同時に巨大彗星と思われる星が大きく跳ね返ったように星雲の外に飛び出ていった。
これは計数観測によって確認された。
凄まじい衝撃音、、、星雲の外に飛び出ていった、、、、、繰り返し呟いた。
彗星じゃない!
ぶつかって飛び出て消えた。
万有引力に逆らって自己コントロールできる星なんて、、いったい、、!?
ロッコの記憶が急速に整理されていく。

“150年単位で繰り返されている、、気をつけなければいけません”
あ、あの人だ
もしかして!?
記憶が記録として甦った。
150年、、150年、、、、
ロッコは1860年から10年分の資料を急いでめくっていった。
まさか、、と思いつつも、未だ小さな不安の塊が心臓の鼓動とともに、
しっかりと形づくられていくのが解る。

これだ!あった、、!
1866年、マゼランでアンドロメダと同じ様な事件が起きている!
しかもこの時は各国の天文学者達によってより詳しい報告がなされている。
何故なら1866年こそ、地球に巨大彗星が近づいた来た年だった。
終末思想に人々の心は翻弄され秩序は混乱する中、
世界の科学者達は最後まで回避する方法を必死に探してたんだ!
月の意外な行動で地球は危機から回避することが出来た。
そうかぁ、地球のあとマゼランにいったんだ!

“地球を太陽系に、他の二つの惑星をそれぞれ地球から16万光年離れたところとさらに240万光年離れたところに、、、、”

16万光年!?、、240万光年、、、、!?マゼランでアンドロメダだ!!
id星だ!!
id星と対峙するべく3つの星が創生され、2つはもうない。
宇宙で断トツに進んだ科学力を持った星といわれた知のエネルギーに満ちあふれた“知星”、
巨大なパワーが隅々までみなぎり、他を圧倒する大きな生命体が守っていたはずの巨星、、、
宇宙の賢者、、宇宙の番人、、とまで言われていたのに
なぜだろう?